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イナンクル ピリカ(美しき幸あれ)



作品に込められた泉田先生の思い


<コンセプト>
人々に幸せをもたらすという白ふくろうが、「幸」の甲骨文字を持ち、真の幸せを運ぶ。
羽には、アイヌ紋様をイメージした社名「HiSC」を書き込む。
人にふるさとがあるように、企業もまた、起業当初の原点である土地や風土とのつながりを大切にしたい。
HiSC のふるさとである北海道には古来よりアイヌの文化があり、神話(カムイユーカラ)には、サスティナブル、ダイバシティ、マイノリティといった現代の社会問題を考える私たちにとっての生きるヒントがちりばめられている。
文化をバックボーンとし、人々の幸せに貢献するHiSC の飛躍を願う。


<モチーフ>

  1. ① 幸せ想像起業「HiSC」社名(アイヌ紋様のイメージで)
  2. ② 「幸」の象形文字(幸せを司るバランスバーの形)
  3. ③ 白ふくろう(幸運を運ぶもの。白い姿は清廉さを象徴し、金運をもたらすとされる。)


<テーマ>

  1. ① 真の幸せとは何か?「利他心」それぞれが、幸せの目標設定をする。
    (常に表裏の関係にある「幸せ」と「不幸せ」。人々の便利さに貢献する時には、幸せを司るバランスのバーを意識することが重要となるだろう。)
  2. ② アイヌ文化、カムイユーカラ「ふくろうの神が自ら歌った謠」の教え


<用具>

  1. ① 白ふくろうの羽、2枚。(対極を書き込む)
  2. ② 茶系の墨「菊(2008 年製)」
  3. ③ 八海山の霊水4月24 日蠍座の満月のムーンウォーター
    (心の奥深くにある本心を見つめ、徹底的に向き合う気持ちを呼び覚ますとき)




お礼メッセージ



2024年6月30日、HiSCの第30期がいよいよ翌日から始まる、というタイミングで泉田佑子先生から書作品、「イナンクルピリカ」を、先生のアトリエで拝受しました。

力強い存在感、やさしさと険しさの両端を併せ持っている姿、伝統と文化への馳せる想い、そのようなものがいっぺんに押し寄せてきて、一目見たとき、これが息を呑むということか、と圧倒されました。
本当に素晴らしい作品をありがとうございます。心より感謝申し上げます。
 
思い返すと、先生と初めてお会いしたのは2023年の秋でした。当時、NHKの関東甲信越番組審議委員長をなさっていた先生を、NHK新潟放送局長からご紹介いただいたのがご縁でした。
局長の勧めもあって、企業理念を書いていただきたいと申し入れしましたところ、快諾はいただきつつ、今の企業理念のありようや、そこに書かれている「幸せ」とは何なのか等々、やさしく、きびしく問われたのが昨日のことのように思い出されます。

先生のこの問いかけのおかげで、企業理念のリニューアルにもつながったのは大変ありがたいことです。
そこからお忙しい先生が時間を作ってくださり、意を込めて一気に書き上げていただいたのが、今回の「イナンクルピリカ」です。当社の企業理念というひとつの文章群から、それを書作品としていわば念じ出したものがこちらになります。文字が入っていない分(実は社名が入っておりますが)、かえって理念に込める思いがすべて表現されていると感じます。


 


さっそく東京システムセンターの応接ブースに掛けさせていただきました。